今回は、いくつかのカラーにて使い勝手を見ていきます。
サイズは手の中に収まり、コンパクトにまとめられています。
重厚感ある金具の存在感が抜群。
このイアリアンレザーは、使い込むにつれ、艶が現れ色に深みが増していきます。
中を開くと、カードポケットとストラップが現れます。
内装は表面と同じイタリアンオイルレザーを使用。
外側と同様に使い込むことによりエージングの変化を楽しむ事が出来ます。
実際に収納した場合の様子をチェックしてみましょう。
収納する内容は
スマートキー×1、カード×2枚。
まずはカードを収納します。
収納や取り出しも容易ですので、ICカード等にも使い勝手が良さそうです。
薄手のカードや名刺等であれば重ねて入れることも可能です。
折り畳んだお札も収納でき、使い勝手は良いです。
スマートキーを収納してみました。
幅高さ共に十分な余裕があります。
全て収納した状態で厚さなどの状態を見てみると
丁度良い自然な厚みになりました。
内装のロゴは印象に残る大事なポイント。
革で作られた引き手は、掴みやすく使い勝手は良好です。
この重厚感ある金具が印象的。
この金具は、開くと約7mmほどの隙間が出来ます。
大きく開くため、色々な所へ取り付ける事が可能です。
また、外側から押し付ければゲートが開くため、ワンタッチで取り付ける事も出来ます。
バッグの金具や、パンツのベルトループ等に取り付けることが出来ます。
パンツに取り付けてみます。
ベルトループに取り付けつつ、前後のポケットに入りました。
ポケットに対して十分な余裕があり普段使いで馴染むサイズ。
肌身離さず使う事が出来るので、使い勝手は抜群です。
イタリアンレザーの表情の経年変化は、いかにも皮革らしい深みを持っています。
新しい状態の少しマットに感じる質感から、使い込むうちに深み艶が生まれていく変化はとても魅力的です。
SLATE(粘板岩 青灰色)
槍のように聳え立った山の麓の村で彼とは出会った。
その山にとりつかれ単身海を渡り、村に住み着いた。
冬に気温が下がり岩盤が硬く凍りつかなければ頂上にたどり着けない、険しい山だと話してくれた。
前を向いたまま、やり残したルートがある、と彼は自分の歳と脚を擦りながら言い、こちらに顔を向けにこりと笑ったのだ。
たった一晩一杯の酒を共にしただけなのだが、彼の事は山を背にした村で家々の屋根が冬の陽光に輝いていた風景と共に強く焼き付いてしまっている。
【Material】
イタリアンオイルレザー(バケッタ製法によるベジタブルタンニン鞣)
イタリアの伝統製法、バケッタ製法でベジタブルタンニンと天然素材で鞣された皮革を使用しています。腰も味もオイル感も絶妙で、なによりもこの皮革の表情の変化は皮革らしい深みをもっています。使い始めてすぐに実感できるほど艶がでやすく色も深みを増していきます。
【Design】
良い皮革を重ね合わせシンプルで素朴な小物を作りました。皮革の特徴を活かし、切れ目のコバは一本一本すべて手磨きを施していますので焼けた様な表情がついています。 外面の2本のステッチは糸の太さ、縫いのピッチを変えています。内側の細く細かいステッチは芯材や裏地などをとめています。外側の太いステッチは皮革のみをまとめています。これにより使い込んでもぼろぼろと芯材や裏地が出てくる事がありません。
スレートは使われてから完成すると言っても良いと思います。意図的にホックのアタリをだしたり、ステッチの色を濃くしたり、薄くしたり使われてからの配慮を施しています。
細工のアタリやカード、小銭のアタリまで楽しんでください。