今回は、いくつかのカラーにて使い勝手を見ていきます。
サイズは手の中に収まり、コンパクトにまとめられています。
このイアリアンレザーは、使い込むにつれ、艶が現れ色に深みが増していきます。
背面には、ICカードが使いやすい収納ポケットを装備。
実際に収納した場合の様子をチェックしてみましょう。
収納する内容は
カード×2枚、コインは五百円玉×2枚、百円玉×5枚、十円玉×5枚。
メインのコインケースを開けていきます。
一見シンプルなコインケースに見えますが。
開いていくと、まるで折り紙のように折り畳まれた革が立ち上がります。
上下左右の蓋が一気にせり上がりながら開きます。
革でありながら、すっと開いていく様子は一見の価値があります。
四面全ての蓋が広がります。
コインケースへコインをすべて入れてみました。
マチが大きく開くので、とても見渡しが良いです。
広さもあり、コインの枚数がすぐに確認出来るような余裕があります。
こぼれる心配が無い事で安心感があります。
内側にカードポケットがあります。
背面にもカードポケットがあり、交通系や決済系ICカードの使い勝手が抜群です。
全て収納してみました。
収納には、まだ余裕があります。
パンツの後ろポケットへの収納は、コンパクトサイズため十分な余裕があります。
バックの小さめのポケットにも余裕を持って収納可能です。
SLATE(粘板岩 青灰色)
槍のように聳え立った山の麓の村で彼とは出会った。
その山にとりつかれ単身海を渡り、村に住み着いた。
冬に気温が下がり岩盤が硬く凍りつかなければ頂上にたどり着けない、険しい山だと話してくれた。
前を向いたまま、やり残したルートがある、と彼は自分の歳と脚を擦りながら言い、こちらに顔を向けにこりと笑ったのだ。
たった一晩一杯の酒を共にしただけなのだが、彼の事は山を背にした村で家々の屋根が冬の陽光に輝いていた風景と共に強く焼き付いてしまっている。
【Material】
イタリアンオイルレザー(バケッタ製法によるベジタブルタンニン鞣)
イタリアの伝統製法、バケッタ製法でベジタブルタンニンと天然素材で鞣された皮革を使用しています。腰も味もオイル感も絶妙で、なによりもこの皮革の表情の変化は皮革らしい深みをもっています。使い始めてすぐに実感できるほど艶がでやすく色も深みを増していきます。
【Design】
良い皮革を重ね合わせシンプルで素朴な小物を作りました。皮革の特徴を活かし、切れ目のコバは一本一本すべて手磨きを施していますので焼けた様な表情がついています。 外面の2本のステッチは糸の太さ、縫いのピッチを変えています。内側の細く細かいステッチは芯材や裏地などをとめています。外側の太いステッチは皮革のみをまとめています。これにより使い込んでもぼろぼろと芯材や裏地が出てくる事がありません。
スレートは使われてから完成すると言っても良いと思います。意図的にホックのアタリをだしたり、ステッチの色を濃くしたり、薄くしたり使われてからの配慮を施しています。
細工のアタリやカード、小銭のアタリまで楽しんでください。